アンドレス・G・ゴメス「アル・コンパス・デ・アンソニーニ・デル・プエルト」(伝記本+CD)

異能のフェステーロ、アンソニーニの伝記と録音!伴奏ディエゴ・デル・ガストール。

147×210cm/スペイン語/383頁/CD・MP3付き

                                                                                    

中谷伸一(「PURO DRUNKER」執筆者)
 伝説のフェステーロ、"アンソニーニ"のCD&伝記本(西語)が遂に出た!本名マヌエル・ベルムデス・フンケーラこと"アンソニーニ・デル・プエルト"(1917〜1983)はヘレス生まれ。わずか2歳で母を亡くし、芸名となる港町、プエルト・デ・サンタマリアへ移住。歌って踊れる異能のフェステーロとしてタブラオやフィエスタで長年活躍した。チャノ・ロバートをさらに渋くしたようなダミ声と、軽妙自在なコンパス感が最大の聴き所。しかもノリノリのディエゴ・デル・ガストールの伴奏が、1960年代のモロンライヴを中心に7曲も!(全13曲+1映像/歌詞付)。二人の才気が共鳴し合う即興ブレリアは本当に凄いの一言。創意工夫のヌディージョで再現した「カルメン・アマジャのサパテアード」も絶妙で、昔の芸人魂が堪能できる一枚だ。音楽ドキュメンタリーの名手、レス・ブランク監督「ニンニクはおふくろ十人ぶん」(1980)のアンソニーニ出演映像がCD最後の付録。一方、伝記本はマラガ出身の研究家、アンドレス・ゴンサレス・ゴメス氏による労作。1960年代、アンソニーニが初めてモロンに来た頃の鮮烈な出会いを語るパコ&フアン・デル・ガストールや、アンソニーニの名前はイタリア系で本人も自慢だった、手紙の代筆を頼まれるほどインテリだった、などと関係者の興味深い逸話が満載の384ページ。口絵写真・資料も珍しい物が多く、眺めるだけでも時を忘れる。

※CDケースにはMP3が入っています。CDは本の裏表紙に挟んであります。

No tienes tu’ corazo’n(Buleri’as)/No quiero que a nadie quieras(Buleri’as)/La Virgen, prima, era gitana(Alegri’as)/Yo sembre’ un tomillo(Buleri’as)/A pedirle a Dios metal(Buleri’as)/Por mi puerta, primita mi’a, paso'(Buleri’as por solea’)/Por darte yo gustito, prima mi’a, yo me alegro (Buleri’as por solea’ y Buleri’as)/Las chicas del Albaici’n(Rumbas)/Que es un mal de pelesi’a(Buleri’as)/Eres como una amapola(Buleri’as)/Como yo se’ que contigo(Siguiriyas)/La Virgen del Pilar dice(Alegri’as)/"Zapateado de Carmen Amaya"/Anzonini“Garlic is as good as ten Mothers”Documental de Les Blank(1980)

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