ガンボア執筆の完璧なサビーカス・ディスコグラフィ+貴重な最初期録音!
147×210cm/スペイン語/407頁/CD付き
中谷伸一(「PURO DRUNKER」執筆者)
サビーカス(1912〜1990)は、パコ・デ・ルシア前時代の20世紀半ばを世界制覇した、元祖ギターの王者。その足跡を辿る充実のCD&伝記本(西語)だ。収録の全20曲のうち、1930年代の"ニーニョ・デ・サビーカス"と呼ばれたキャリア初期のSP盤(パルロフォン)から最初の16曲を収録。グラナイーナやソレア、タランタ、パソ・ドブレ、ヒターノ・ヴァイオリンとの共演まで、当時20歳そこそこの録音だが、風格すら漂う演奏に改めて脱帽。17〜20曲目はその約30年後、1961年発売のLP「サビーカス/Mトロバ/コンシエルト・フラメンコ」(イスパボックス※デッカ盤は1962年)のA面で、フェデリコ・モレーノ・トロバ指揮のオーケストラとファンダンゴ、ファルーカ、アレグリア、ブレリアの共演が愉しめる。最後の「Habla Sabicas」は本人のインタビュー。誠実な口調でギター哲学を語る貴重な肉声は、後述の伝記に一部文章化され(365P)、語学ファンは必見。現代フラメンコ研究家の第一人者、ホセ・マヌエル・ガンボア氏執筆の伝記は、マニアックさを極めたディスコグラフィーが秀逸。サビーカスは録音が多く、オムニバスや再発売も膨大で、元音源の分かりにくさはコレクター泣かせだが、この一冊さえあれば完璧!ファン必携だ。
※既発の2枚組「Guitarra Flamenca de Nino Sabicas Vol.1(Nipis)」と一部重複しています。
CDの最後でサビーカスの肉声が聞ける!
Primeras grabaciones de Sabicas en discos de pizarra=Imitacion de Cepero y Angelillo/Granadinas/Danza mora/Soleares/Tarantas/Tango argentino por
buleria/Campanilleros/Alegrias gitanas/Pasodoble flamenco/Milonga argentina/Danza arabe/Aires del norte/Taranta-con Rafael de La Union de Cartagena/Fandangos/Media Granadina/Zambra
Concierto flamenco para guitrarra flamenca y orquesta=Andantino mosso/Allegro moderato(Fandangos)/Allegro no mucho(Garrotin)/Un poco moderato.
Allegro(Alegrias)/Allegretto/Allegro(Buleria)
La voz de Sabicas=Habla Sabicas